YOUTUBE \しょーやんチャンネル/ 更新しました! You Tubeチャンネル

石工事業で建設業許可を取得したい方へ!行政書士が解説します!

目次

はじめに

石工事業は、建設業の一環として、さまざまな建築物や構造物の石材を扱う専門的な仕事です。日本において、石工事業は古くから存在し、歴史的建造物や寺社仏閣の建設・修復において重要な役割を果たしてきました。現代においても、住宅や商業施設、公園や記念碑など、多岐にわたる場面で石材が使用されており、その技術と知識は依然として需要があります。

この記事では、石工事業の基本的な内容やその重要性、そして石工事業を始めるために必要な許認可や手続きのポイントについて解説していきます。これから石工事業を始めようとしている方や、既に事業を営んでいる方にとって有益な情報を提供できれば幸いです。

石工事業の基本とは

石工事業は、「石材(石材に類似のコンクリートブロック及び擬石を含む)の加工、または積方により工作物を築造し、または工作物に石材を取り付ける工事」と定義されています。主に以下のような作業が含まれます。

石材の調達と加工

  • 自然石や人工石を選定し、設計に基づいて適切なサイズや形状に加工する作業。
  • 加工には切断、研磨、彫刻などの技術が必要です。

石材の設置

  • 基礎工事を行い、石材をしっかりと設置する作業。設置には高い精度が求められ、耐久性を確保するための技術が必要です。

補修とメンテナンス

  • 古い建築物や構造物の石材を修復・補修する作業。これには、経年劣化や環境要因によるダメージを修復する技術が含まれます。

装飾石工事

  • 彫刻やモザイク、インレイなどの装飾的な石工事も含まれます。これらは美観を高めるための重要な要素です。

石工事業の重要性

石工事業は、以下のような理由から重要視されています。

耐久性

  • 石材は耐久性が高く、長期間にわたってその形状や美しさを保つことができます。歴史的建造物がその証拠です。

美観

  • 石材の自然な美しさは建築物に独特の魅力を与えます。特に、天然石の風合いや色合いは他の建材では再現できない独自性があります。

環境適応性

  • 石材は環境に優しく、リサイクル可能であるため、持続可能な建築材料としても注目されています。

石工事業に必要な許認可

石工事業で500万円以上の工事を行うには、建設業法に基づく許可が必要です。具体的には、以下のような手続きが必要となります。

石工事業の建設業許可

  • 石工事業を含む建設業を営むためには、都道府県知事または国土交通大臣の許可が必要です。許可の種類は、一般建設業と特定建設業に分かれます。

許可の取得条件

  • 資本金や経営責任者の経験、技術者の資格など、一定の条件を満たす必要があります。また、適切な保険加入も求められます。

更新手続き

  • 許可は5年間有効であり、継続して事業を行うためには更新手続きを行う必要があります。

専任技術者の資格

石工事業を営むためには、専任技術者を配置する必要があります。専任技術者になるためには、以下の国家資格が必要です。とび土工コンクリート工事業の専任技術者資格を以下の表にまとめました。

資格名備考
1級建築施工管理技士建築分野の総合的な知識と技術を持つ資格
2級建築施工管理技士建築分野の基本的な知識と技術を持つ資格
1級土木施工管理技士土木分野の総合的な知識と技術を持つ資格
2級土木施工管理技士土木分野の基本的な知識と技術を持つ資格
1級造園施工管理技士造園分野の総合的な知識と技術を持つ資格
2級造園施工管理技士造園分野の基本的な知識と技術を持つ資格
1級建設機械施工技士建設機械の操作に関する総合的な知識と技術を持つ資格
2級建設機械施工技士建設機械の操作に関する基本的な知識と技術を持つ資格
建築士建築設計および工事監理に関する資格

石工事業の種類

石工事業は、その使用目的や技術に応じてさまざまな種類があります。主な種類として以下のようなものがあります。

建築石工事

  • 建築物の外壁や内装、床、階段などに石材を使用する工事です。住宅や商業施設などで多く見られます。

土木石工事

  • 道路や橋、公園の石畳や護岸工事など、土木構造物に石材を使用する工事です。耐久性が求められるため、適切な設計と施工が重要です。

墓石工事

  • 墓地や霊園での墓石の設置や修復を行う工事です。伝統的な技術と最新のデザインを融合させた製品が求められます。

装飾石工事

  • 建築物や庭園の装飾として石材を使用する工事です。彫刻やモザイク、インレイなど、芸術的な要素が強いのが特徴です。

石工事業の施工プロセス

石工事業の施工プロセスは、以下のようなステップで進められます。

計画と設計

  • 依頼主の要望に基づいて、使用する石材の種類やデザインを決定し、詳細な設計図を作成します。

石材の調達

  • 設計に基づいて、適切な石材を選定し、必要な量を調達します。石材の品質管理も重要なポイントです。

加工

  • 調達した石材を設計図に従って加工します。切断や研磨、彫刻などの工程を経て、設置する準備を整えます。

基礎工事

  • 石材を設置するための基礎工事を行います。基礎がしっかりしていないと、石材の耐久性が損なわれるため、慎重に行う必要があります。

石材の設置

  • 加工した石材を設置します。この工程では、正確な位置に設置し、強度を確保するための技術が求められます。

仕上げ

  • 石材の表面を仕上げ、最終的な調整を行います。美観を高めるための重要な工程です。

石工事業の将来展望

石工事業は、古くから続く伝統的な技術を持ちながらも、現代のニーズに合わせた進化が求められています。以下は、石工事業の将来展望についてのポイントです。

技術の進化

  • 新しい加工技術や設計ソフトウェアの導入により、より精密で効率的な施工が可能になります。また、3Dプリンティング技術の応用も期待されています。

環境配慮

  • 持続可能な建築材料としての石材の利用が進む中で、環境に配慮した採石やリサイクル技術の開発が進められています。

デザインの多様化

  • 現代の建築デザインは多様化しており、石材の使い方もさまざまです。装飾性の高い石材の利用や、新しいデザインコンセプトに合わせた加工技術が求められます。

国際展開

  • 日本の石工技術は海外でも高く評価されており、国際的なプロジェクトへの参入も増えています。これにより、新しい市場の開拓が期待されています。

まとめ

石工事業は、その専門性の高さから、大きなやりがいと達成感を感じられる分野です。石材の持つ自然な美しさや耐久性を活かし、多様な建築物や構造物に独自の価値を提供することができます。

これから石工事業を始める方、または既に業界で活躍されている方が、この記事を参考にしていただき、より良い事業運営を目指していただければ幸いです。

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせはこちらから!

TEL 090-9249-0342

LINE、メールでのお問い合わせはこちらから!

河西将弥
行政書士
東京の福生市で行政書士として開業中。同時に3期目の不動産会社を経営中。建設業専門行政書士として、建設業者様を事務所探しから許可取得後の継続フォローまでトータルでサポート。その他決算変更届や更新など建設業のことなら何でもお任せください。また、産業廃棄物収集運搬業許可新規や融資もサポートしています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次